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BN3THがCentric PLMで業務を効率化しサステナブルなビジネスを強化

様々な調査を経て、BN3THは最終的にデジタル変革の基盤として、Centric PLMを選択しました。高い機能性、そしてCentric SMBが現在のニーズに完璧に対応しているのみならず、将来のニーズの変化にも対応し、共に成長できる可能性があることが、選択の大きな理由です。

Centric PLMは、より早く商品を作り、より迅速に市場へ投入することで、様々なカテゴリーに進出するために当社にとって必要不可欠なものだと考えていますし、その過程で起こるエラーも少なくなります 」 — Nora Shaughnessy, の 商品部門ディレクタ at BN3TH

課題

  • ビジネスの急成長に対応すること
  • 随所に組み込まれている仕様書・指図書
  • 商品変更の追跡と実行が困難
  • 測定が難しいサステナビリティへの取り組み
  • マニュアル作業のデータ入力でエラーが発生
  • 同時に数百のスプレッドシートを管理

業績

  • 商品開発プロセスの効率化
  • 最新の仕様書情報の一元管理が可能
  • 商品変更の統合管理とリアルタイム活用がPLMで実現
  • サステナビリティ目標の達成度を追跡可能
  • PLMからのデータ取り込みによりエラー削減
  • スプレッドシートからの卒業

より強固な基盤の構築

「スプレッドシートを使う上で最も難しい側面は、スタイル別のBOM(素材表)です。各スタイルには非常に多くのバリエーションがあり、プリントから糸の色、パッケージまで、すべての商品コードを正確に管理することをExcelで行うのは、私にとって最大の悪夢と言えるかもしれません」

BN3TH の商品部門ディレクター、Nora Shaughnessy氏は、メールや表計算ソフトで商品開発を行うことの難しさを語っています。会社の急成長に伴い、将来に向けて技術的な基盤を強化する必要に迫られていました。現在は、すべての商品情報が1箇所のデジタルスペースに集約され、ミスが削減され、プロセスの効率化が進みました。どのようにこれらが実現されたのでしょうか?

原点

カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーに拠点を置くBN3THは、友人同士のDez Price氏とDustin Bigney氏が、メンズアンダーウェアの究極の快適さを生み出すというアイデアを思いついたことから始まりました。試作品と少量生産で会社を運営し、その後、2013年にフルタイムでのビジネスを開始。特許取得済みのMyPakage Pouch Technology™は、アウトドアやスポーツ、そしてオフィスでの1日に至るまで、あらゆるアクティビティに対応するアンダーウェアとベースレイヤーを生み出しています。BN3THは、サステナビリティを常に意識し、環境に与える影響を最小限に抑える努力をしています。

パンデミックがもたらしたドレスコードの緩和は、ビジネスにも影響を与えました。Shaughnessy氏は次のように述べています。「コロナ下において、人々の間で快適さの重要性が実感され、カナダと米国の両市場での売上が劇的に増加しています。同時に、当社のECサイトにおけるDTCビジネスも飛躍的に伸びています。DTCと卸売の比率はほぼ半々で取り組んでいます。これは、少し異なる予測が必要という課題も提供しています

モダナイゼーションの時

Shaughnessy氏は、PLM導入以前の状況について次のように語ります。「30~50のデザインにExcelのBOMを用意して変更を反映させており、別のファイルで測定値を管理していましたが、ビジネスが成長するにつれて、バラバラに管理している情報を、同じ正確な状態に保つことが難しくなりました。当時は常に約100個のスプレッドシートを取り扱っていたと思います」

BN3THのテクニカル商品開発担当、Kimberly Parker氏は、ベンダーや工場とメールでやり取りをしながら、ExcelとAdobe Illustratorの両方を駆使して仕様書を作成していたことを説明します。「もし何か間違ったり、あるエリアで何かを更新した場合、仕様書の他のエリアやデータが保存されている他のすべての場所で、全面的に更新しなければなりません。そのため、見落とすこともありました。同じ情報を保存しなければいけない箇所が多すぎて、大きな課題の一つでした」

Centric選択の理由

BN3THは、エラーの削減、プロセスの効率化、サステナビリティ目標の達成に向けて、PLMの導入を決定しました。同社は、5年に渡って様々な調査を実施し、PLMシステム導入を検討しました。小規模なPLMシステムは機能が限定的で、いざというときにエンタープライズバージョンに拡張することができませんでした。一方で、大規模なPLMシステムの多くはカスタマイズが必要でしたが、BN3THにはシステムのカスタマイズやトラブル対応を行うIT担当者は不在でした。

Shaughnessy氏は、「他社でPLMシステムに携わりました。もちろん、最初は自分が一番よく知っているものに惹かれました。でも、調査を進めると、Centricの名前がどんどん出てきたのです。中小企業向けのプラットフォームで、拡張性があり、予算にも合いました。また現実的なこととして、ユーザーフレンドリーなインターフェースが導入と活用を容易にしてくれるのです」と語ります。

サステナビリティの最前線

BN3THは、サステナビリティの目標を中核に位置付けています。Parker氏は、「ほとんどの商品に、木から作られた再生可能な繊維のTencel™を使用しています。さらに、リサイクルポリエステルをより多くの商品に使用し、カーボンオフセットにも取り組んでいます」と述べています。

「Centric PLMを活用できることをとてもうれしく思っており、認証やファブリック、スタイル開発の状況を把握することが可能です。また、部署内や社内におけるスケーラビリティの点からも役立ちます。すべての情報が一元管理されているので、成長とともに大きなチームになっても容易にアクセスできます

サンプルを減らすことで、環境への影響も削減できます。Parker氏は「Centric PLM®には自動スタイルトラッキング機能があり、ベンダーに必要な情報を最初から提供することができます。すべての情報へ社内チームとベンダーの両方が容易にアクセスできるので、試作品の作成や、モックアップの追加依頼のやり取りが減少しました」と話しています。Shaughnessy氏は、「Centric PLMを導入したことで、サステナビリティの目標に対する進捗を追跡・測定できるようになったことは、とても重要でした。トレーサビリティを強化し、2025年までにすべての商品を持続可能でリサイクル可能な繊維にするというサステナビリティの目標達成を早めることができると期待しています」と語ります。

信頼できる唯一の情報源

Shaughnessy氏は、Centric採用の大きなメリットは、信頼できる唯一の情報源を持つこと、と説明しています。「グラフィックやマーケティングなど、ビジネスに関わるさまざまな情報を引き出し、それぞれの用途に合わせてスプレッドシートを作り直すことなく、すべての情報を連携させることができるのは、明確なメリットです

ベンダーとの連携がより容易に、シンプルになります。「当社は、世界中で10数社から20社のサプライヤーと取引しています。そのため、1つのシステムですべてを管理することは非常に有益であり、当社の成長にどのように役立つかをすでに確認済みです」さらに、時間の短縮や精度の向上など、PLMがもたらすメリットは、新たな可能性を広げます。Shaughnessy氏は続けて、「BN3THには、普段使いのアンダーウェアからスノースポーツ用ベースレイヤーやメリノ仕様、さらにユニセックスオリエンテッドなルームウェアやパジャマまで、多彩なカテゴリーがあります。近い将来、スポーツに特化した非常に素晴らしいテクノロジーが登場する予定です」と述べています。

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